R68 10km「日没が早くなった」

8月も後半。随分日が短くなりました。西81番通り。左手には古風で上品な、そして大きなコンドミニアムのビル群、右手には背の高い街路樹が連なっていて、その向こうにはアメリカ自然史博物館のプラネタリウムが見えます。正面のパークに向かい走りはじめます。パークに生い茂る木々の上に広がる夕方のやさしい青空の真ん中に、真っ白な飛行機雲が一直線に突き抜けていました。

午後7時半から走りはじめて8時過ぎにはもう夕暮れです。セントラルパーク内では街灯があるパークドライブを走るには問題ありませんが、フルループを回りきらずに、95番通りあたりでループを外れパーク内を東から西に横切る際に利用している、 レザボア(貯水池) のさらに外側のダートコースは、街灯が無く足下がよく見えずに危険なので、もう少ししたら対策を考えなければなりません。なにしろサマータイムが終わればさらに1時間早く日が暮れるわけだから、思い切って朝ランへ切り替えた方が良さそうです。しかしながら人生ですっきり早起き出来た日が一日でもあったか思い出せない程に朝は弱い。そこが問題だ。

西81番通りからパークに入りフルループを反時計回りに一周する場合、後半7から9キロあたり、最北をぐるりと回り切った後に続く上り坂が難所ではあるのですが、そのころはもう心が体を半分抜け出したような不思議な感覚になっているので、それほど辛くはありませんでした。後ろに蹴りだす足を軸にして体を前傾に気味にテコのように、腕をスロスカントリースキーのストックのように使うと、スイスイと坂を上って走れているような気がしました。

そのころ木の陰からのぞく西のそらに、半月が浮かんでいて、鈴虫の鳴き声に囲まれます。どこに住んでいても風流です。早くも秋の気配を感じています。

季節が流れるのは早いものです。

HAPPY RUN