SFのような21世紀はもう来ている?

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21世紀も二桁年に突入していますが、未だジェームス・ボンドは仕立てのいいスーツとネクタイ姿で、カフスボタンが外れていないか気にしながら、諜報活動に勤しんでいます。そしてストレートチップの革靴。ひげ剃りもシェーバーやT字カミソリなど使わずに、直刃の剃刀でとおしているのだから、あれはやはり革底なのでしょうか。

007は好きなのですが、実際スーツを着てネクタイを締め、さらに革靴を履くとともて窮屈です。慣れればその窮屈さが気持ちを引き締めていいのだと思いますが、毎日仕事で着るユニフォームとするのには、機能性が欠け過ぎではないでしょうか。特に暑い日にネクタイをしてスーツを着なくてはならないビジネスマンを見ると、なんとも言い表せない不思議な気持ちになります。野暮を承知でいうとジェームス・ボンドだって、実際あのスーツと靴で濡れた石畳の上を走ったり、切り離されそうになった列車に飛び移るのは至難の業でしょう。

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21世紀になれば、SF映画やあるいは『ドラえもん』ののびたが、しずかちゃんと結婚している未来のように、体にフィットしていてボタンやファスナーといったものが見当たらない、そして大胆な切り返しのデザインの服を着ているものだと思っていました。70年代高度成長期のスーツ、鞄や眼鏡や小物などを現在のものと比べると、全体的には確実により着やすく使いやすい方向に進化しているようには見えますが、ビジネスシーンを見るとスタイルとしてはさほどの飛躍は無いようです。

ところがスポーツウエアに至っては実はほとんどスタートレックの様な世界に到達しています。特にYOGAとランニングはその傾向が強いと思います。スニーカーはもちろん、服には動きやすさや通気性が追求され、また生活に深く浸透しているのでファション性も高く他のスポーツよりもより進化の速度が速いのかもしれません。ニューヨークではヨガやランニングをする女性が多いので、週末ともなればピッタリした伸縮性のあるパンツに、同じく体にフィットしたトップスを着て歩いている人は普通に多いです。これはもうほとんどスタートレックのディアナ・トロイでは無いでしょうか。

スポーツウエアは、ハイテク素材が使われていて高い伸縮性なうえ、裁断も立体的で体にフィットして、とにかく動きやすく出来ています。だからこの着心地を一度味わうと、ジーンズでさえ窮屈に感じ、いつもジャージを着ている人の気持ちがよく分かります。そこでやっぱり思うのですが、ビジネスシーンにも耐えられるこういった動きやすい服は無いものか。(もちろん僕がザッカーバーグかスティーブジョブズなら、今日から迷わずハーフジッパーのジョギングウェアを、毎日欠かさずどんな場所でも着ると思いますが。。。)

スタートレックは2300年代の話なので、移行するにはまだまだ大分時間がかかりそうですが、方向としては少しずつ、揺り返しながらもそこへ向かっているようです。燃えやすい?という疑問はありますが、スポーツウェアから目が離せません。

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サイボーグ009の様なこちらのトップスは、ヨガとラン二ングウェア専門店Lululemonnのもの。日本には一度進出して撤退したようですが、NYでは人気があり、高いブランド力を持っています。NYはそれだけランニングやヨガの人口が多いという事でしょうか。

今日は気温9度と暖かかったので久しぶりにキロ5分30秒を切るペースで10キロ走ることが出来ました。

もっと速く走りたい!

R122 10k 新春初のセントラルパーク(永遠に消えない)

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新年明けましておめでとうございます。

氷点下4度の午前中、新春初のセントラルパークを10キロ走りました。走っていると、汗を拭き、息を切らし、地面を蹴る「自分」は、どこまでも続いていくような実感として強くあります。でもその実感とは関係なく、それはとても不確実な未来予想にすぎないことも知っています。世の中では天災や事故や事件が、自分が想像出来る最悪なことをはるかに超える最悪差で起こっています。「ひどいニュース」はいつもパワーアップして最悪差を更新し続けます。もちろんそれは自分が生まれてからの経験であって、歴史を見ればそれでも現代はよりよい世の中になってはいるのだとも思います。

コネチカットの銃撃事件の犠牲になった子供達は、突然未来へと続くはずの命を奪われました。交通事故や災害でも沢山の命が突然止められてしまっています。子供の頃はじめて人が死んで亡くなると知ったとき、とてつもない恐怖と悲しみに襲われて、布団をかぶり眠れずにいたことを憶えています。「いつかみんな無くなってしまう。」怖すぎます。虚しすぎます。少しだけ世の中と距離を置いてなるべく冷静に事態に対応出来るよう備えているのがよさそう。

大人になって今では少し違うアイディアを持っています。それは自分は次の瞬間に終わってしまうかも知れないけど、この世界はその後も続くし、今自分が存在している事実は、たとえそれを観測する人がいなくなったとしても無くならないというアイディアです。たとえ45億年後に地球が無くなってもそれは消えないのです。だってそう、あなたは確かにそこにいるでしょ。ね? そう考えると家族との時間も、他人との出会いも消えてしまうものは何一つ無いのです。大切な家族を失っても同じように考えられるかは分からないし、ご遺族に向かってそんな説法を解くつもりもないけど、とりあえず自分もいつかは消えてしまうという恐怖と虚しさは無くなります。

それに世界を終わりにしてやろうなんて考えるテロ行為や銃撃犯とは断固戦うし、世界を少しでも良くしたいし、災害や病にも最大限抵抗します。

これまでを振り返ると帳消しにしたいようないやな経験も少なからずあるし、未熟だったと反省することも多くありますが、これから永遠に消えることの無い残りの時間を、大切な家族と共に、感謝しつつ精一杯使わせていただきます。

「明けましておめでとうございます。 」生きているということは明けるの連続。その連続をこれからも沢山の人と喜びあえたらと心から願います。

というわけで今年も走ります!

今日のiTunes Best は Condorkanki で Yungueñita 。サンポーニャは笛なのにパーカッションのように弾け縦笛ケーナは軽やかに、その音色は力強く雄大でそして演歌。アンデスの山々を駆けているよう。

あなたは決してリタイアしない! でも靴はね。

6月の終わりに新しいランニングシューズBrooks Adrenaline GTS 12を購入してからこの GTS 12での総走行距離は750キロになりました。iPhoneのアプリNike+Runningではシューズを登録して走行距離を記録出来るのです。どこのメーカーもランニングシューズは500キロ走破を目安に新しいものに買い替えるよう勧めています。Nike+Runningアプリでも500キロ超えたあたりから、「あなたは決してリタイアしない!でも靴はね。」っとメッセージが出るようになり、そろそろ次の靴の購入を考えるよう促されています。ご丁寧にNikeのオンラインストアーへのリンクもあるのですが、以前もらったランニング専門店からのアドバイスによると僕の足にナイキのチョイスは無いそうです。カッコいいのに残念。

GTS 12について、僕は足の踵ではなく真ん中で着地するし、着地してから後ろに押し出すまで足首がぐらつくプロネーションが無くなるよう意識しているのでGTS 12の強みであるアーチのサポートが無くてもいいのかも、と以前の記事で書いたのですがその後は履いている靴のことは特に意識することなく走り続けていました。結局とてもいい靴だと思います。もしかするとだんだんクッションがヘタってきて丁度よくなったのかもしれません。

とはいえ750キロ。そろそろ新しい靴が欲しいと思い、専門店へ足を運びました。前回お世話になったお店Super Runners Shopはとても的確にアドバイスをもらえて満足したのですが、今回はアッパーイーストにあるランニング専門店Urban Athleticへ行きました。NYマラソンに何度も出場したことがあり、僕の知る限り15年は走っている友人に勧められたマジソンアベニュー沿いにあるこのお店、小さい間口で品揃えも少なくそれでいて賃料の高いであろう場所でビジネスとして成り立っているのだから、他の店には無い特別なサービスを提供しているのだろうと想像出来ます。言い換えるとどうやって商売が成り立っているのか想像出来ない。。。

ここで何を勧められたかというと、やっぱりBrooks Adrenaline GTS。シリーズ最新モデルGTS 13でした。このシリーズはとても評価が高く幅広でアーチの低い僕の足には最適なんだそうです。ですが何か新しいものも試したいし、なによりこのサポートがいらないのではという話をしたら、走り方を見てくれることになりました。表通りを試着した靴で足っている姿を後ろから見てもらったのですが、やはり足の真ん中で着地しているのでサポートにはそれほど拘らなくてもいいということでした。したがって少しチョイスが増えるそうです。ASICSとadidasでのおすすめも試したのですが、一番しっくりきたBrooksのRavenna 3というモデルを購入しました。

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 Brooks Ravenna 3

ちなみに足の裏の真ん中での着地は踵から着地するより負担が少なく効率的に速く走れるそうで意識していたのですが、自然に走るのがより効率的であり無理して走法を変える価値は無いといった趣旨のNYTの記事を今日たまたま発見してちょっと複雑。でも腹筋を意識して着地のタイミングを遅れ気味にして足の裏の真ん中で着地すると、自分は止まっていて地球を玉乗りして回しているような気分が味わえて気持ちいいです。

話は戻って、このRavenna 3はサポートとナチュラルの中間にあるカテゴリーに位置し、GTSよりは弱いサポートで自然な走行性とのバランスを取っているそうです。若干のプロネーションを持ったランナーに最適で、そしてGTS より幾分軽量です。GTSもそうですがこのRavenna 3はソールが足の裏に吸い付くようなフィット感がありとてもいいと思いました。

前から気になっていたBrooks PureFlowについても聞いてみたのですが、なんと答えは「僕らはあの靴は好きじゃないから扱っていない。あれはNike Freeのコンセプトをコピーしただけでランニングシューズとしての十分な機能を備えていない。」でした。Brooks PureFlowはメディアでの評価も高い靴で人気もあるはずなので、売らないというのは相当な自信を持っている証拠です。

東京の寿司屋のカウンターに座りうっかりドラゴンロールは無いのか聞いてしまったような空気が一瞬流れましたが、まさに間口は狭いが一等地に店を構えるその姿勢は大将の寿司屋そのもの。「おかませ」と言っておけば安心なのかもしれません。おかげで満足のいく買い物が出来ました。このラン二ング専門店Urban Athleticはスピードやフォームのトレーニングやマラソンを走るためのトレーニングも行っています。

その後さっそくいつもの10キロを走りました。走り心地はというと最初紐をきつく絞めすぎたようで足の甲が痛くなったのですが、少し緩めたらその後はとてもいい感じでした。新しいのでクッション性が高く、足を後ろに送り出すときに、着地時に吸収した衝撃を前進する力で解放してくれるようで気持ちよかったです。GTSに感じは似てますが土踏まずのサポートはマイルドです。軽さも分かります。僕の足に合っているということなのだと思いますが、Brooksは丁寧にいい靴を作っていると思います。色やデザインはオシャレとは思いませんが、今僕にとってかなりロイヤリティーが高いブランドになっています。いろんなタイプの靴が揃っているのでおすすめです。

新しい靴で走りどんなことがおこるのか楽しみです。

RUN HAPPY! ←Brooksのキャッチコピー

R121 5k カウントダウン2013

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今年2012年も間もなく終わります。大晦日の今日は夕方5キロ程走り2012年最後の締めとなりました。5月から走りはじめて121回、総走行距離795キロのランでした。最初は1キロ8分位のペースだったと思いますが、今では795キロ全体の平均で6分10秒になりました。

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今夜はセントラルパークでも新年カウントダウン開けに花火が上がるそうで、南の方では準備をしていました。そして5キロ走るレースもあるようです。

と書いてる間に新年になりそう。

良い年になりますように!

2013年も走ります。